紙の破滅派は文字通り、印刷物です。なので、入稿する際もWebと違った注意点があります。
- ルビ・脚注が反映されない
- フォント・レイアウトが反映されない
- レイアウトしたければ、前もって
破滅派は同人誌なので、往々にして〆切間際は徹夜との戦いになります。バラバラのデータ形式が集まると、それだけでも負担が増えてしまいますので、ご協力のほどよろしくお願いします。
1.ルビ・脚注が反映されない
ほとんどの方はWordで原稿を作成されると思います。が、紙の破滅派入稿データはWordで作るわけではなく、組版のためのソフトを使って作成されます。
したがって、Wordの機能がそのまま反映されるわけではありません。
ルビについて
ルビはみなさん非常によく使われる機能ですが、遺憾ながら反映されません。Wordから組版ソフト(InDesign)に流し込むと、以下の図のようになります。

お分かりいただけるように、ルビはすべて外され、かっこで閉じて表示されます。組版ソフトにもルビ機能はあるのですが、Wordの再現はしてくれないのです。つまり、流し込んだあとにルビの部分を再発見して振りなおさなくてはなりません。
この作業を少しでも楽にするためには、どこにでもあるかっこで閉じるのではなく、わかりやすい記号で印をつけてもらう必要があります。
具体的には、「#で挟む」です。以下の図をご覧ください。

「#漢字#ルビ#」となります。なぜこうするとわかりやすいかというと、#(いげた)のように滅多に使わない記号ならば、検索をして引っかかったところがルビである可能性がほぼ100%です。これだと機械的に直すことが可能なので、大変楽です。
ちなみに、井戸の「井」じゃありません。全角シャープ(shift+3)ですよ。
脚注
評論を寄稿してくださる方は、わりと脚注を入れることが多いと思います。その場合、ページ末脚注はやめてください。文末脚注(文章の最後にある註)にしてください。
なぜかというと、組版ソフトはWordの機能であるページ末脚注を理解できません。「一つながりのテキスト」ではなく、「ページ末脚注のところで分断されたテキスト」と見なしてしまうのです。
となると、組版担当者がページ末脚注を再現するために、いちいち脚注を挿入していなかなくてはなりません。これはウルトラ面倒くさいので、ご理解のほどをよろしくお願いします。
たしかにページ末脚注の方が便利ですが、大体の本は文末脚注ですよね? これはおそらく、面倒くさいからだと思います。
2.フォント・レイアウトが反映されない
みなさんはWordで書いている最中、色んなフォントを試されるかと思います。が、ほとんど反映されません。それは、雑誌に統一したフォント(明朝体)で設定しなおしてしまうからです。
反映されるのは、斜体(イタリック)と太字だけです。
なお、以下の二つに関しては、必要に違いないという理由から、残してあります。
引用段落
評論、エッセーなどでは引用段落があるかと思います。引用した場合は、該当段落の先頭に「#引用」とつけてください。文中引用の場合はいりません。
ゴシック体
強調表記のときにゴシックを使うのはよくある手口です。こういう場合は、ルビのように「#ゴシック#強調したい文字#」としてください。
色々と創意工夫をしていただくのはありがたいのですが、雑誌には統一されたデザインが必要だというのが破滅派の見解です。
3.レイアウトするなら、前もって
やや実験的な作風の場合、どうしても写真・あるいは文字装飾が必要だという場合があります。たとえば、カート・ヴォネガットの『スローターハウス5』(ハヤカワ文庫、1978年、P.151)では、こんなものがありました。
みなさんの中には、こうした画像を文中に盛り込むだけではなく、「ページをめくった途端にインパクトのある地図を出したい!」などと考える向きもあるかもしれません。
が、現状の紙の破滅派は、前もって編集計画を練っている余裕などなく、〆切間際にドドッと原稿が集まる状態です。これは仕方のないことです。
そういう状況では、レイアウト上の要請など二の次で、まずはたくさんの作品を一冊の本にまとめることが優先されます。破滅派はとりもなおさず、文芸誌です。
きっちり〆切を守り、計画を前倒しに練る……破滅派にとってはもっとも苦手とするところですが、少なくとも〆切の二週間前には編集部に伝えてください。「私は凝ったレイアウトにする予定です」と。
終わりに
以上です。
手前味噌ではありますですが、破滅派が毎月のようにWebサイトを更新し、しかも定期的に雑誌を出版しているということは、奇跡のようなことです。
この奇跡を少しでも長続きさせるべく、みなさまにはご協力のほどをよろしくお願いします。
わからないこと、間違っていること、もっといい案を持っている、そういう場合はコメントをお願いします。