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辞令2008上半期

21-5月-08
以下の者を、下記役職に任ずる
貯畜
EVP(副社長)・CIO(最高情報責任者)(兼務)
紙上大兄皇子
経営企画室長
深川潮
経営企画室秘書
ほろほろ落花生
生産管理部長
谷田七重
生産管理部
手嶋淳
広報部長・品質管理部長(兼務)
己戸春作
広報部マスメディア対策委員長
今川久古
広報部国会対策委員長
伊須方里峰
広報部Webマーケティング課長
エテ子
出版部長
好色一代女
出版部企画課長
田中椿
広告営業部長
竹之内温
人事部長
山谷感人
人事部付
ぱるお
清掃課長
サクオ・アングロ
監査役
出雲充
顧問

以上をもって、2008年度破滅派運営の経営体勢とする。

文責・高橋文樹
CEO(最高経営責任者)兼CFO(最高財務責任者)

自分のブログやサイトで作品を紹介したい

18-5月-08

あまりWebには詳しくないけど宣伝したい!

破滅派同人の中には、Webには詳しくないけど、mixiやはてなのアカウントを持っている方もいるでしょう。そういう方はガシガシ宣伝してくださって結構です。もちろん、宣伝する際にはリンクを貼るのを忘れないようにしましょう。
リニューアル以降、各作品にはそれぞれのアドレスができました。なので、たとえばあなたが紙上大兄皇子の「はじめてのとむらい」を宣伝したかったら、

http://hametuha.com/syoko/novel/7

というアドレスをコピペすればいいわけですね。簡単ですね。

宣伝していただけるだけでもありがたいのですが、後述するSEOという観点からすると、実際にアドレスを記入していただくことはとても重要です。

自分のブログで宣伝したい

自分のサイトからリンクする

自分でブログを持っている方は、上のやり方でも構わないのですが、おそらくリンク機能というものがついていると思います。その機能を用い、各ページへのリンクを貼ってください。

破滅派からトラックバックしてもらう

リンクを貼っていただいただけでも破滅派的には充分なのですが、せっかくなので、破滅派から自分のサイトへもリンクした方がよくありませんか? ちょうど破滅派はトラックバックを許可しているので、うってつけの機能です。

トラックバックというのは、リンク通知機能です。つまり、「私のブログはあなたのサイトをリンクしましたよ」と相手に知らせる機能です。「はじめてのとむらい」を見ていただくとわかるのですが、下の方に吹き出しがあると思います。これは、紙上大兄皇子のブログ「大江健三郎、あるいは私小説の彼岸」からリンクが貼られたということを意味しています。投稿の概要らしきものが表示されていますよね? ためしに「紙上大兄皇子」をクリックしてみると、関係する記事に飛びます。

これはどういうことかというと、トラックバックを貼っておけば、破滅派を見てあなたに興味を持った人が、あなたのブログを見ることができるということです。下に有名ブログのトラックバック方法についてリンクを貼っておくので、参考にしてください。自分のすべての作品には、自分のブログからトラックバックを送るぐらいでちょうどいいでしょう。なお、破滅派のトラックバックURLは、各作品の解説欄の下にあります。

なお、トラックバックを送ることは後述するSEO対策上、あなたのブログにとって非常に効果的です。

ソーシャルブックマークやニュースサイトに投稿しちゃう

ソーシャルブックマークとは、はてなブックマークのように、普段は自分のパソコンでしか見られない「お気に入り」をみんなで共有してしまおうという仕組みです。有名なものは、上に挙げたはてブや、Clippodel.icio.usなどがあります。

また、ニュースを配信しているサイトなどに申請するのもよいでしょう。これは有名どころではなく、個人のサイトでも構いません。破滅派は以前、TBNというネタサイトに取り上げてもらったことがありますが、このときはアクセスが飛躍的に伸びました。(※無理強いはやめましょう

だからSEOってなんだよ?

先ほどから繰り返しているSEOというのは、Search Engine Optimizationの略であり、日本語にすると「検索エンジン最適化」です。要するに、検索エンジンに評価されやすいようにするということです。

GoogleやYahoo!に代表される検索サイトというのは、インターネット上にロボットを派遣しています。このロボットは各サイトに貼られているリンクを辿って、ずっと巡回し続けている働き者です。検索サイトはこのロボットから送られてくる情報を元に、サイトの評価をしています。試験官みたいなものだと思ってください。

みなさんもWebサイトを見るときには一々アドレスを直接入力せず、検索にかけてから辿ることが多いと思います。実際、サイトに辿り着く経路のうち70%近くが検索エンジン経由であり、当然その評価をしているロボットは重要です。
しかしながらこのロボット、所詮ロボットなので、杓子定規です。そのサイトを見ても、直感的になにがよくてなにが悪いのか、わかりません。以下の理由を元に、自動的に判断します。

  1. 適切な文書構造を持っている
  2. 被リンク数が多い
  3. 検索用語に関連する語句が多く使われている

ここで重要なのは2の「被リンク数が多い」です。つまり、ロボットは「たくさんリンクされているサイトはいいサイト」と思うわけです。しかも、「たくさんリンクされているサイトからリンクされているサイトもいいサイト」となります。したがって、「リンクを貼る」というのがとても重要になります。ただ言及するだけではなく、リンクを貼ることで、SEO対策になります。
とりわけ、巨大サイトからのリンクを貼ってもらうことは、非常に重要になります。なので、自分のブログからリンクを貼るとともに、有名サイトからバシバシリンクを貼ってしまいましょう。それが破滅派のためになります。

2ちゃんねるなどはやめましょう。きらわれます。

長い作品の分割方法

02-5月-08

なにはともあれ、長編はエライ

長編小説を書くというのは、とても大変です。もしもそれを完成させることができたのなら、それだけであなたは立派な文学者です。まずは自らの労をねぎらう意味を込めて、茶でも煙草でも一服してください。慌てて投稿するには及びません。

さて、一息ついたところでもう一仕事と行きましょう。すでに作品は完成したのですから、もうなにもしたくないかもしれませんが、あと一息です。

校正する

長編を物したほどの御仁ならば、すでに校正は終えているかもしれません。が、そこでもう一踏ん張りです。長編小説というのは、辻褄あわせがとても大変です。「一度脱いだ服をもう一度脱ぐ」などというのはザラで、ひどい場合には、死んだ登場人物がもう一回死んだりもします。校正には十二分に注意しましょう。

ファイルを分ける

校正が済んだら、ファイルを分割する必要があります。執筆時点では1つのファイルで書いていたと思いますが、投稿に当たっては分割していただきます。というのも、みなさんもそうだと思うのですが、300ページもある作品を一気に読めるほど暇な時期はそうないと思います。「俺は暇だぞ!」という方は、それほどみんなが暇ではないことをご理解ください。
SWFファイルには「しおり」にあたる機能がないので、自分がどこまで読んだのかを毎度探し当てるのは困難ですよね? したがって、一回で読み通せるぐらいの分量に分割する必要があります。

ちなみに、これまでは編集部でやっていましたが、1.どこで分けたらいいのか著者に確認を取るのが大変 2.編集部も自分の作品を書きたい 3.長すぎると手をつけるのがおくれる などの理由により、自分でわけていただくことにしました。

まず、分けていただくときの基本原則は1話あたり400字詰め原稿用紙換算で20~40枚ということです。150枚の長編だったら、5回ぐらいに分けるのが適当でしょう。プロの書く連載小説ではないので、各回の分量に不均衡があるのはいたしかたありません。「どこでわけたら次回も読んでもらえるか」というところが作者の力量なので、ここでは立ち入って説明しません。

分けたファイルの名前とあらすじをつける

さて、ファイルを分けたら、こちらで配布しているフォーマットに従い、各回に名前をつけましょう。だいたい「タイトル(1)」などで構わないと思います。あらすじに関しても各回ごとにちゃんと考えましょう。もくじで「連載小説」と検索にかけてみてください。「方舟謝肉祭」は各回に異なったあらすじがついていると思います。こうした方が、読んでもらえるような気がしますよね。もちろん、あらすじはこちらのページにしたがって、きちんと報告しましょう。

投稿する

それでは、分割したファイルを順次編集部に送りましょう。まとめて送ったほうが、編集部としては掲載計画を立てられるので、ありがたいです。

逆に注意すること

「分割してファイルを送る」という方法に慣れてくると、やってしまいがちなのが完成する前に送ることです。なぜこれが駄目かというと、連載がとても難しいということに起因しています。プロが書く新聞連載小説でさえ、2年前から執筆者が決まっていたりします。その場で思いついて連載を続けられる人は、かなりの才能の持ち主です。大体途中で頓挫することになるので、作品が完結してから送るように心がけましょう。

ちなみに、編集部の知る限りでは、いきなり「第一回」とブチ上げる人に限って続きません。

RSSフィードってなんだ?

02-5月-08

色々使えるものです

このページの右袖をご覧頂くと、こういうマークRSSフィードがあると思います。これがRSSとかAtomとかフィードとか言われているものです。最近ではどのブログにもついていて、更新情報をお知らせしてくれます。とても便利です。破滅派では以下のフィードを配信しています。

  1. 破滅派本体サイト
  2. 安否情報
  3. 作業用情報(このページ)

が……。かなり多くの方が、「どこでお知らせしてくれるんだ?」と思っていることでしょう。音楽を再生するのにステレオが必要なように、フィードを購読するにもフィードリーダーが必要になります。これには「Webページ型」「ブラウザ型」「アプリケーション型」があります。おそらく、前2者の方が便利なので、そちらを紹介します。

igoogle

まずはこちらのスクリーンショットを見てください。
igoogle
これはigoogleといって、googleを自分専用にカスタマイズできるサービスです。こちらのスクリーンショットでは、ちょっと小さいですが、下部に薄緑のヘッダーがついた四角があると思います。ここにブログなどの更新情報が表示されます。なので、こちらのページに破滅派のRSSフィードを登録しておけば、メールやニュースを利用するついでに破滅派が更新されていないかチェックできるというわけです。

代表的なフィードリーダー

以下に代表的なものを上げておきます。自分にとって便利だなと思うものを使ってください。

Webページ型
もともとついてる

以下のブラウザは、アドレスバー(一番上にあるアドレスの出ているところ)にフィードアイコンRSSフィードが表示されていたら、それをクリックすることで購読できます。リンク先は各ブラウザのマニュアルです。

ちなみに、ThunderbirdOutlook2007などのメールソフトにもフィード購読機能がついています。

最近破滅派のサイト巨大化が著しく、更新チェックも面倒ですが、最新技術を活用して、もらさず破滅しつくしましょう。

破滅派会計ポリシー(同人誌編)

02-5月-08

破滅の沙汰も金次第

この記事の情報は古くなっています。会計ポリシーはWeb用書籍用の二つを用意しましたので、状況に応じてご参考ください。

この投稿では、破滅派が「紙の破滅派」を出すときの会計基準について紹介いたします。破滅派は同人誌ですが、お金がかかるとなると、適当というわけにはいきません。ほんとうに破滅してしまいます。なので、お金の扱いに関しては、少々破滅派らしからぬ行為ですが、厳密にやらせていただきます。

基本方針

破滅派の基本方針は手弁当です。誰に頼まれたのではなく文芸活動を行っているので、必要経費は参加者が出します。「破滅派のために身を粉にしてはたらいているんだからタダにしろ」など、色々ご意見あるでしょうが、そこは一つ気持ちを大きく持って、お財布の紐を緩めてください。

また、破滅派のもう一つの方針は明朗会計です。googleドキュメントというサービスを使い、同人自ら記入していただいています。これです。

グーグルドキュメント

かなりオープンにしてありますが、破滅派なのでつつみかくさず行きたいと思います。ご協力・ご理解のほどよろしくお願いします。ログイン方法については、都度メールでお伝えしています。

長く活動していると、「あれ? こいつ金払ってなくねえ?」という現象が見られることがあるかもしれません。しかし、人に事情ありです。借金がものすごいのかもしれませんし、時給が500円ぐらいなのかもしれません。なるべく鷹揚な気持ちでお願いします。

文芸に携わる人が主役

刊行された破滅派を見て、「あれ? こいつ参加してるのに、会計シートに名前が載ってない!」と思われることがあるかもしれません。これは破滅派の手弁当という原則に反します。が、それにはきちんとした理由があります。

ビジュアル要素をくれた人

破滅派はその活動理念に共感してくれた人によって支えられています。が、そんなに共感していないのに無理をいって協力してもらった人もいます。とりわけ、イラスト・写真を提供してくれる人がそうです。

破滅派はとりもなおさず文芸誌です。文芸が主役であり、イラストや写真は脇役です。文芸を志す人間がファッション誌の埋め草的コラムのライターに心からなりたいと思わないように、アートを志す人間が文芸という場で脇役を務めたいとはあまり思わないものです。「CUT」や「Pen」のようなオシャレな雑誌でメインビジュアルを飾りたいと思うのが人情ではないでしょうか。

なので、破滅派ではそうしたビジュアル要素を提供してくれた人からはお金を取らないことにしています。もちろん、どうしても破滅派に参加したいという方からはお金を取りますが。

ちなみに、破滅派にビジュアル作品を提供してくれた方々には、一線で活躍するトップクリエイターも混じっています。暇な人は執筆者一覧のページから検索してみてください。

突如書いてくれた人

本を作るに当たって問題となることなのですが、本というのは大きい紙を切って作るので、4ページ単位で作らねばなりません。料金も事前に決めるものなので、入稿当日になって「やっぱ**ページで!」というわけにもいきません。もちろん、集められた原稿がぴたりと収まるはずもないので、空いたスペースを埋める作業が必要になります。本当は広告を取れるのが一番いいのですが……。

そうした場合、破滅派ではとりわけ同人誌に載せることに乗り気でなかった人に対し、「なにか書いてくれないか」とお願いすることにしています。これは往々にして唐突な依頼であり、〆切も急です。そうした人に対して金銭をせびるのはいかがなものかという思いから、タダで載せています。

もちろん、こうした依頼をするときは、失礼にならないように気を使ったりするのも大切です。

たかが金銭、されど金銭

破滅派は基本的にWebを活動の場としているので、あまりお金がかかりません。しかし、本にするとなると、話は別です。同人の中には参加者によって支払いにバラつきがあることに対して一言あるという人もいるかと思いますので、そういう方はご一報ください。下のコメントに記入していただいても結構です。以上、簡単にではありますが、所信を述べさせていただきました。

SWFファイルの読み方

01-5月-08

どうやって読むの?

現在破滅派ではswfというファイル形式を採用しています。色々と考えた末、これが一番いいという結論にいたりました。
このページでは、以下のような内容をお伝えいたします。

  1. 基本的な読み方
  2. 印刷の仕方

基本的な読み方

まず、swfファイルというものは、こんな感じのインターフェイス(=みてくれ)になっています。
swfファイルの見てくれ

ページ送り

swfの上の部分(ツールバーといいます)を見てください。
ツールバー
色々とアイコンが並んでいますね。その中で、こういうアイコンページ送りアイコンがあると思います。これがページ送りです。進むが「進む」で戻るが「戻る」です。これをクリックすることで、本をめくるような感覚で作品を読むことができます。便利ですね!

字が小さい

そういう方には便利な機能があります。swfの右上を見てください。
拡大
こういうアイコンがあると思います。これをクリックすると、突然新しいウィンドウが開きます。

FirefoxやSafariなどのタブブラウザをお使いの方は、新しいタブが開きます。見落としがちなので、注意!

こうすると、ブラウザいっぱいにswfが展開されたと思います。これで大きな字で読むことができます。あとはページ送りをクリックして、サクサク読んじゃいましょう!

サイズが合わない

サイズを大きくしてみたものの、レイアウトがずれて、ページ送りが面倒臭くなった……
そういう方にも便利な機能があります。swfのこのアイコンをクリックしてください。
サイズ調整
おそらく、swfの縦幅がブラウザとぴったりになったはずです。これでこれまでと同じようにページ送りができます。便利ですね。

あまりないとは思いますが、もしも画面の横よりも縦の方が長いという方がいらっしゃいましたら、上のアイコンのとなりにあるアイコンをクリックしてください。これで同じようにページ送りが楽になります。

コピペや検索をしたい

なにかの事情でコピペをしたい方は、このアイコン検索をクリックしてください。マウスカーソルがI字に変わったと思います。これでテキストを選択することができます。選択してしまえば、あとは普通のコピペと同じ手順です。

ただし、作品の著作権には充分に注意してください。詳細はこちらで。著作権が面倒だという方は、各ページにトラックバックを張っていただくといいかと思います。

あまり考えづらいことですが、破滅派の特定のコンテンツ内を検索したいことがあったとします。そういう場合は、ここを見てください。
検索窓
ここに検索用語を入れれば、該当部分が表示されます。もしもその作品内で「ぱるんちょ」という言葉を調べたかったら、ここに「ぱるんちょ」と入力して、虫眼鏡をクリックすればいいのです。

もし別の作品を見るために検索を利用しようとしているのなら、ページ下にある検索フォームをご利用ください。こちらの方がたくさんの作品がヒットします。

書くための約束事と小説技法

13-4月-08

私家版・小説の技法

小説の書き方本にはあまり載っていないのではないかと思われる内容をここでは説明します。皆さんの中には「当り前じゃん」と思う方もいらっしゃるでしょうが、そこはどうかお付き合いください。

小説としての作品のよしあし以前に、やってはいけないことというのがいくつかあります。これをきちんと守らないと、特に普段から本に親しんでいる読者に「やっちゃった!」と思われてしまいます。以下のリンクから該当ページへと飛んでください。

  1. 約物
  2. 文字の配置
  3. 誤字・表記ゆれ

また、日本語的・日本語表記的に問題がなかったとしても、書きなれていない人が陥りがちなミスにも言及しています。以下を参考にしてください。

  1. 会話体
  2. ルビ
  3. 登場人物の数
  4. 改行・行アキについて
  5. 結語、あるいは前言撤回

Web上で長い文章を読ませるための工夫

13-4月-08

ノッペラボーの表情

あなたが日常的にインターネットを利用しているなら、フラッシュアニメや動画などを見慣れていることでしょう。Web上における表現技法は多様化の一途をたどり、できることはどんどん増えています。素人でも、少し勉強すればそれなりのことができてしまいます。

で、皆さんの見ている『破滅派』はどうでしょうか。シンプルです。これでもかというぐらいシンプルです。

そもそも、レイアウトの世界において、テクストのみでなりたつ小説などは難しいといわれています。なぜか。それは、わかりやすい工夫というものが存在しないからです。本章においては、この工夫についての理解を助ける説明したいと思います。

用紙サイズ

破滅派の用紙サイズは21字×25行です。これは400字詰め原稿用紙とほぼ同じサイズです。Web上で閲覧しやすい形式はどれかと模索し、この字組みに行き着きました。これはメジャー文芸誌の2段組ページの1段分にあたります。

ちなみに、この形式に行きついたのは、だいたいのディスプレイが横長だからです。

以前は印刷用ファイルを用意していたのですが、現在はなかなか実現できずにいます。PDF形式で発表された作品には印刷用が存在します。字組は34字×35行です。一般的な単行本の見開きページと同じ文字量ですので、印刷用では読みやすかったのですが、現状のサイト構造からは辿り着けなくなってしまいました。近日中に改良いたします。

フォント

フォントは縦書きだとMS明朝イワタ中細明朝、字ポイントは12ptに統一しています。投稿された作品には、隷書体や丸ゴシックをはじめとして、様々なフォントが使われています。フォントに凝りたいというのもわからないではありませんが、皆さんの中で特に小説や詩を書かれる方は、そうした個性的表現はなるべく避け、文章の内容だけで勝負してください。

これにはいくつか理由があります。最優先として挙げられるのは、「統一性がなくなるから」です。

なるほど、編集に携わる人間はすさまじく書体にこだわります。英数字はガラモンドで、平仮名はリュウミンで、漢字はモリサワで……。それはそれで創作行為の一つですが、同人一人一人がこだわりだすとシッチャカメッチャカになってしまうので、ご遠慮願います。メールのやり取りなどの手続きが煩雑になりますし、なにより、一つのwebサイトの中にいくつもの書体が入り混じっているのは、素人臭く見える一因となってしまいます。

フォントはエディトリアルデザインの一貫として、編集部が一括して決める方が、お互いの労力も少なくてすむと思われますので、なにとぞご了承のほどお願いします。

もちろん、『破滅派』編集部とて、自分たちの意見が絶対だと思っているわけではありません。皆さんの中にフォントに対して一家言あるという方がおられたら、ぜひコメントをください。そして、余力があるのならば、エディトリアルデザインに携わってください。

目休め

こういった専門用語があるのかどうか知りませんが、一枚の紙の中に余白があるのは大事です。ページあたりの文字が少ない本というものは、「スカスカ」の汚名を着させられることが多く、内容まで「スカスカ」であることが多いのですが、それにもかかわらずそういった本が世の中に溢れているのは、ただ一つの美点「読みやすさ」を備えているからです。

たとえば、携帯小説。本を読みなれている方は、『Deep Love』などをはじめて見たとき、「なんじゃこりゃ!」と思われたはずです。今日日の若者はこんなものしか読まないのかと、日本文学の行く末を憂えた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかしながら、流行っているものにはそれなりに長所があります。ぜひ以下を見比べてください。

  1. 改行なし

    私はその頃、卓球にはまっていた。あの玉を打つ音に見入られ、毎日のように卓球場へ足を運んだ。ところが、半年ほどたった頃だろうか、その卓球場が潰れてしまったのである。私は絶望した。もう卓球はできないのか! あのカコンという軽快な音を聞くことはもう二度とないのか! 私はラケットバッグを握り締め、工事予定日を告げる看板の前で絶望していた。ところどころかすれたマジックの跡は、卓球場の過去を何一つ告げはしない。あの胡散臭いヒゲ面の店主のことも、毎日来ていた無職のカットマンのことも、近所のスポーツ店からパクって来たリムーバーを百円引きで売ることを生業としていた子供の

  2. 改行あり

    ことも。
    だが、私はすぐに立ち直った! 新たな趣味を見つけたのである。
    季節はちょうど夏、セミの抜け殻を集めるにはうってつけの季節である。私は長野の山奥に入り、地面を這いずり回った。
    「なにをしているんですか?」
    山中で私に話しかけたのは糸石ゲサトであった。
    「いや、ちょっとセミの抜け殻を……」
    「ほお、奇遇ですな。私も徳川の埋蔵金を探していたんですよ」
    「いや、私が探しているのはセミの抜け殻で……」

内容は無視するとして、読みやすさは明らかに2の「改行あり」でしょう。一つの段落でズラーッと続けると、大変読みにくくなってしまいます。これが行き過ぎると、内容がどんなに素晴らしくても「疲れる」というただそれだけの理由で、読まれなくなってしまいます。

それはガルシア=マルケスの例を見ても明らかです。『族長の秋』(集英社文庫1994)は、『百年の孤独』(新潮社1999)と並ぶ傑作であるにもかかわらず、長い間絶版でした。

※2007年に新潮社より復刊

実際にその作品を読み、その文学的価値を認めている筆者も、その一因が「作中に改行が一回もない」ことにあると見ています。二段組で改行が一度もないと、目まいがしますから。

こうしたことを避けるには、Microsoft Wordなどのワープロソフトでページ設定を「web閲覧用」と同じ21字×25行にしてみるとわかりやすいです。ギッチリつまっていたら、改行の余地あり、です。

特に、携帯小説の世界では1文ごとの改行が当り前となっているため、「ちょっとスカスカすぎて江國○織みたいだな」ぐらいがちょうどいいと思われます。細かく章分けするのも一つの手です。

章分けしたあとは、ちゃんと3行アキにしましょう。

画像

PCの発達により、画像を入れるのはとても簡単になりました。これは前述の「目休め」の効果もあり、いいんではないかという意見もありますが、問題点としましては、「載せるのが大変」というのがあります。

基本的には画像を使わない方針ですので、皆さんの中でどうしても画像を使いたいというアート志向の方がいらっしゃったら、執筆前に相談してください。ファイル形式・サイズなど、細かい点のすりあわせをさせていただきます。

以下、事前に了解しておいていただきたい点を挙げておきます。

  1. ワープロソフトの配置機能で貼り付けない

    なぜというに、『破滅派』Web・印刷フォーマットを用意しており、ゆくゆくは携帯でも見られるようにしようと思っているので、貼り付けた絵はズレることを運命づけられています。きちんと配置したつもりでも、印刷時の余白設定などによっては、画像の端っこが切れたりもします。
    よって、画像を配置したいという方は、「この場所に配置したい!」という下図のようなラフの作成をお願いします。
    ragh.gif

  2. 汎用フォーマットで入稿

    破滅派フォーマットに合わせて配置する必要があるため、本文はテクスト形式のファイルに、画像はJpeg・GIFなどの汎用性のあるファイルにして入稿してください。

  3. 工夫しない

    以上に挙げたいくつかの点の他に、レイアウト上の工夫というものはありえます。ただ、「動画を使う」「ハイパーリンクで色々飛べるようにする」などのwebに依存した機能については、一度ご相談を頂きたいです。

だって文芸誌だもの

とりもなおさず『破滅派』はweb文芸誌を標榜しています。ノッペリとした字だけのサイトでも、ちょっとした工夫で色んな表情を持つことができます。『破滅派』は「文字を読ませること」に根っこを持っているので、その点ご賛同いただければ幸いです。

Web上での著作権について

13-4月-08

娼婦と処女のあいだ

web文芸詩『破滅派』はネットに接続する環境がある人なら、誰でも読むことができます。となると当然、誰でもコピーができます。皆さんがもっとも心配しているのは、この点ではないでしょうか。

でも、恐れることはありません。人のものをパクるような奴はおうおうにして才能がなく、大した物は書けないでしょう。そんなまがいものは世界の片隅でひっそりと消費され、姿を消すに決まっています。

その逆に、パクった奴が何かの拍子でお金をもうけたり、有名になったりした場合も心配しないで大丈夫です。ついでに引き上げてもらうぐらいのつもりでいましょう。広告費みたいなものだと思えばよいかと。

端的に言って、自らの著作権というものに対して、我々は「娼婦」のように振舞うべきなのです。正式なやり方で取り上げてくれるなら、誰も拒まない。しかし、あまりにもズーズーしい輩に対しては、それなりに強い態度で臨む必要がありますし、『破滅派』編集部はそのための助力を惜しみません。

この件に関しては本体サイト内の「著作権について」を参照してください。

ここで問題としなくてはならないのは、著作権を犯されることよりも、他人の著作権をうっかり犯してしまうことです。

あなたは本を読んだとき、「引用」というものにお目にかかったことがあるでしょうか。論文などでは脚注がつき、hametuha 《between bitch and virgin》 2007、pp1-2という具合に参照が示されるのが普通です。引用のルールは簡単に示すと、以下の通りです。

  1. カッコ、行アキなどで区切り、引用であることを明示する。
  2. 引用元を明らかにする。

正式な引用の具体例としては、『破滅派』002号所収の『国歌の花道』(太郎次郎ゴロー)を見ていただくとわかりやすいかと思われます。一番大事なのは「引用元」を明かすこと。そうしないと、「盗用」ということになってしまいます。

うっかりパクる

が、『国歌の花道』の場合、評論文だから話が早いのであって、うっかりが生じるケースとは、小説・随筆などの場合です。もっとも想定されるのは、登場人物にアフォリズムを語らせる場合ではないでしょうか。

たとえば、「今起きている事件の正しい見方というのは、それが過去になってようやくわかるものだ」という発言を登場人物にさせたい場合、ヘーゲルの言葉を引いて、『ミネルヴァのフクロウは夕闇に飛び立つ』と語らせたとします。こうすることによって、その登場人物が知的であるような印象をもたらすことができるし、また、なんとなくカッコいいです。

こうして引用はしてみたわけですが、筆者はヘーゲルのどの本に書いてあるのかさっぱり忘れてしまったため、引用元を明かせません。でも問題はありません。その理由は、ヘーゲルの死後50年が経過し、著作権が切れているためです。訳者の著作権が残っている場合(日本は50年、各国により違いがあります)は「盗用」になってしまいますが、『ミネルヴァのフクロウは夕闇に飛び立つ』はうろおぼえのため、たぶん大丈夫です。

なんとも曖昧な言い方ですが、これはすなわち著作権の現状を示しています。皆さんがこれまでに読んだ小説の中できちんとした引用を見たことは少ないのではないでしょうか。引用をしながら巻末に参考文献として挙げていなかったり、引用それ自体がうろ覚えであったり……。

ほんとはGeorg Wilhelm Friedrich Hegel《Grundlinien der Philosophie des Rechts 》1821

破滅ガイドライン

じゃあ、『破滅派』だってそんな感じでいいじゃないか。

皆さんの中にはそんな暴れん坊将軍もいるかもしれません。ですが、そこは一つ我慢していただきたい。というのも、『破滅派』がいい加減な「引用」で他人の著作権を踏みにじった場合、こちらが同じ目に遭ったときに反論できなくなる(あるいは、反論の説得力がなくなる)恐れがあります。

よって、『破滅派』に参加していただくあなたには、以下のガイドラインの遵守をお願いします。「処女」のように守り抜いてください。

  1. 著作権の切れていない作品に関しては、引用元を明示する。どこに書いてあるか忘れた場合、最悪でも書名ぐらいは挙げる。また、翻訳作品は訳者の著作権にも注意する。
  2. 歌詞は引用しない。ほとんどの歌詩には権利管理団体があり、とくにJASRACはうるさい。許可を受ければ引用は可能だが、お金をたくさん取られるので、現状では不可能である。
  3. ウェブサイトからの引用も著作と同様に扱う。インターネット環境というのは、安易なコピー&ペーストが横行している。あれは単にバレていないだけで、立派な違法行為である。ぜひ注意していただきたい。

以上、差し出がましいようですが、著作権に関する注意事項を説明させていただきました。

なお、筆者の私見ですが、引用はむやみに行わないほうがいいと思います。もちろん、引用を多用したポストモダンな小説もあるにはありますが(大江健三郎『懐かしい年への手紙』講談社文芸文庫1992)、引用を主軸にすえた作品を書くのは大家になってからの方がいいでしょう。アマチュアの書くほとんどの引用は「決めゼリフ」として使われます。「決めゼリフ」なら、なおさら自分で考えるべきです。他人の考えた文章を拝借する癖がつくと、自分の筆力が身につきません。言葉とはそもそも借り物ですが、せめて自分なりのアレンジぐらい加えようではありませんか。

前述した三点をしっかりと守れば、あなたも立派な『破滅派』同人です。守るときは娼婦のように、攻めるときは処女のように。二つの顔を使いわけ、人々を魅了する素敵な文芸誌を作ろうではありませんか。

校正とはなんぞや

07-4月-08

推敲じゃなくて校正

破滅派は常に破滅している作品を求めていますが、文章表記のメチャクチャな作品を載せるのはよろしくないと考えています。そこで校正が必要になってきます。原則的にはご自分でやっていただくのですが、同人同士でお互いの作品を校正しあっていただくこともあります。この記事ではそういう場合の注意点を書きます。

ところで、これまで人の作品(それも世に出る前の原稿)を読む機会が少なかった方は、ついつい作品の内容に口を出してしまいがちです。しかし、校正とはあくまで「文字校正」のことだと思ってください。

作品の内容(整合性・矛盾点)などに口を出してしまうと、険悪な雰囲気になることもしばしばです。特に、自作について口を出されると思いのほかムッとするものですので、校正をするときはあくまで黒子に徹してください。

ちなみに、出版社ではちゃんとした校正担当者がいます。「この町をこう出て川にぶつかると、右から左に流れているはずですが?」という赤を入れるそうですが、破滅派ではそこまでする必要はないでしょう。あくまで表記上の問題についてのみ校正してください。

ハウツー文字校正

では、文字校正の基本的なルールをご説明します。大原則として、紙に印刷して赤ペンを入れるようにしましょう。そうすると、間違える確率が劇的に下がります。

誤字・脱字

これは最も指摘しやすい間違いです。辞書的な意味において間違っているので、同意を得やすいと思います。「生活の補償がない」などでしょうか(※正しくは「保障」です)。ただ、場合によっては単なる「言葉遊び」だったりするので、前後の脈絡を間違えないようにしましょう。

表記揺れ

これは漢字に関することですが、同じ言葉は作品内での表記を統一しましょう。「言う」だったり、「いう」だったり、「云う」だったりすると面倒です。ただし、場合によっては使いわけたいとき(たとえば、複数の時代にまたがる作品で、「云う」と「言う」を使い分けるなど)もあるので、そうした場合は誤記としません。

「行う」か「行なう」かというの送り仮名の違いに関しては不問とします。現代仮名使いに統一する必要はありません。が、同じ言葉に関しては使い方を統一しましょう。

文章が変

ここらへんから難しくなってきます。たとえば、「破滅派は読者は少なかった」などと、「は」が2回続いてしまったりする場合でしょうか。「てにをは」間違いは、長い文を一息に書いたときにやってしまいがちです。文章には「呼応」という性質がありますので、自然・不自然があります。特に「は」と「が」の使い分けは難解なので、注意してみましょう。

ただし、ここらへんから読む人の好みが現れてくると思います。微妙な場合は喧嘩になるのを避けるため、ほおっておきましょう。

事実無根

これはあまり気にすることはありませんが、あまり取材をしないで書いたことは、事実と異なる場合があります。なにをもって事実とするかは難しいところですが、破滅派が結成されたのが1915年とか、明らかな間違いは指摘しましょう。どっちだからわからないことはちょっと調べてみて、わかりそうになかったら放っておいて構いません。

校正が終わったら

それでは、次のページにて、校正が終わったあとの流れを説明します。